
リクガメを購入する前に知っておきたいこと
リクガメは、種類によって大きさや性質、飼育方法が大きく異なります。
小さなベビーの頃は手のひらサイズでも、成長すると想像以上に大きくなる種類もいます。
また、リクガメを飼育するためには、ケージだけではなく、温度を管理するための保温器具や紫外線ライト、温湿度計、床材、エサ入れなど、種類に合わせた設備を準備する必要があります。
そのため、「リクガメを買ってから飼育環境を考える」のではなく、「飼育環境を準備してからリクガメをお迎えする」ことが大切です。
では、具体的にどんなところを確認すればいいのでしょうか?
リクガメを購入する前に確認したい7つの注意点
1.自分の飼育環境に合った種類を選ぶ
リクガメには、たくさんの種類がいます。
「見た目がかわいいから」
「お店で一番小さかったから」
という理由だけで種類を決めるのは、できれば避けたいところです。
まず確認してほしいのは、そのリクガメが成長したときにどのくらいの大きさになるのかということ。
ベビーの頃は小さくても、成長すればかなりのスペースが必要になる種類もいます。
購入する前に、
- 成長するとどのくらいの大きさになるのか
- どのくらいの飼育スペースが必要なのか
- 温度や湿度はどの程度必要なのか
- どんなエサを食べるのか
- 自分の生活環境で無理なく飼育できるのか
を確認しておきましょう。
「今の自分の家で飼えるか」だけではなく、成長した後の姿まで想像して種類を選ぶことが大切です。
2.病気や怪我をしていない元気な個体を選ぶ

購入するときに一番気になるのが、「この子は健康なのかな?」ということではないでしょうか。
実際にショップでリクガメを見ると、どの子もかわいくて迷ってしまいます。
そんなときこそ、見た目だけではなく、しっかりと健康状態を確認しましょう。
例えば、
- 目が濁っていないか
- 鼻水などが出ていないか
- 手足をしっかり動かしているか
- 足先や尻尾に不自然なところがないか
- 甲羅に大きな傷や欠けがないか
- 極端に痩せていないか
- じっとしたままで動きがない状態ではないか
などを確認します。
もちろん、これだけで病気の有無を判断できるわけではありません。
少しでも気になるところがあれば、ショップのスタッフに、
「この子の健康状態について教えてください」
「現在、何か治療していますか?」
など、遠慮せずに聞いてみましょう。
3.エサをしっかり食べているか確認する

健康状態を確認するとき、私が特に大切だと思っているのが食欲です。
ショップに、
「この子は普段何を食べていますか?」
「最近、ちゃんと食べていますか?」
「人工フードは食べていますか?」
と確認してみましょう。
可能であれば、実際に食べているところを見せてもらうのもおすすめです。
リクガメは種類によって食性や食事内容にも違いがあります。
購入後に突然エサを変えると、環境の変化も重なって食べなくなることがあります。
そのため、購入前に「今まで何を食べていたのか」を確認しておくことは非常に重要です。
購入したら、まずはショップで食べていたものを参考にしながら、新しい環境に少しずつ慣らしていくとよいでしょう。
4.信頼できるショップから購入する
リクガメを購入するときは、どの個体を選ぶかと同じくらい、どこから購入するかが大切です。
購入前に、ショップのスタッフへいろいろ質問してみてください。

例えば、
- この個体はいつからショップにいますか?
- 普段は何を食べていますか?
- 飼育温度や湿度はどのくらいですか?
- 現在、気になる症状はありませんか?
- 購入後に飼育について相談できますか?
などです。
質問したときに、丁寧に答えてくれるかどうかもショップ選びのポイントになります。
特に初めてリクガメを飼う場合、購入した後に「エサを食べない」「温度管理が分からない」「飼育方法が合っているか不安」など、いろいろな疑問が出てくることがあります。
そんなときに相談できるショップだと、とても心強いですよね。
また、個体について分からないことを曖昧にしたまま購入するのではなく、その個体がどこから来たのか、どのような環境で育ってきたのかを確認できる販売元を選ぶことも大切です。
「安いから」という理由だけで決めず、安心してお迎えできるショップを探しましょう。
5.リクガメを迎える前に飼育環境をすべて準備する
これは本当に大切です。
リクガメを購入してから飼育用品を買うのではなく、購入する前に飼育環境を完成させておきましょう。

基本的には、種類に合わせて、
- ケージ・飼育スペース
- 紫外線ライト
- バスキング用のライト
- 保温器具
- サーモスタット
- 温度計・湿度計
- 床材
- 水入れ
- エサ入れ
- シェルター
などを準備します。
ただし、必要な設備や適切な環境は種類や成長段階によって変わります。
「リクガメなら全部同じ」というわけではありません。
購入する個体が決まったら、ショップに現在の飼育環境を確認し、自宅でもできるだけ適切な環境を再現できるよう準備しておきましょう。
そして、機材を設置したら実際にリクガメを入れる前に一度稼働させて確認することをおすすめします。
温度は大丈夫か?
ライトは正常に点灯するか?
タイマーは動くか?
サーモスタットは設定どおりに作動するか?
新品だから絶対に大丈夫、とは限りません。
お迎えする前に一度すべて確認しておけば、安心してリクガメを迎えることができます。
6.購入費用だけでなく、これからかかる費用も考える
リクガメを購入するとき、どうしても「生体の価格」に目がいきがちです。
しかし、リクガメを飼うためには、生体以外にもさまざまな費用がかかります。
例えば、
- ケージや飼育スペース
- ライト類
- 保温器具
- 温湿度計
- 床材
- エサ
- ライトなどの消耗品
- 電気代
- 体調を崩したときの診療費
などです。
特にライトや保温器具などは、購入して終わりではありません。
消耗品の交換や日々の電気代など、長く飼育するほど継続的な費用も必要になります。
そのため、
「リクガメを買えるお金があるか」ではなく、「リクガメと暮らし続けるためのお金を用意できるか」
という視点で考えてみてください。
7.最後まで責任を持って飼育できるか考える
そして、私が一番伝えたいのがこの部分です。
リクガメは、短期間だけ一緒に暮らすペットではありません。
種類によっては、非常に長い期間を一緒に暮らすことになります。
だからこそ、
「今、飼いたい!」という気持ちだけで購入してほしくない
と思っています。
例えば、子どもへのプレゼントとしてリクガメを購入する場合。
最初は毎日お世話をしていても、数年後には学校生活が忙しくなったり、部活動が始まったり、生活環境が大きく変わったりするかもしれません。
引っ越しをすることになるかもしれません。
仕事が忙しくなるかもしれません。
家族構成が変わるかもしれません。
人生には、いろいろなことが起こります。
だからこそ、購入する前に、
「もし自分が飼えなくなったら誰が飼育できるのか?」
「引っ越すことになったらどうするのか?」
「長期間、飼育スペースを確保できるのか?」
「病気になったとき、動物病院に連れて行けるのか?」
といったところまで考えておいてほしいのです。
もちろん、人生のすべてを予測することはできません。
それでも、できる限り先のことを考えてからお迎えする。
それが、リクガメを家族として迎えるために大切なことだと思います。
リクガメを購入する前の最終チェックリスト

最後に、購入前にもう一度確認してみましょう。
- リクガメの種類と成長後の大きさを理解している
- 自宅で十分な飼育スペースを確保できる
- 必要な飼育設備を準備している
- 温度や湿度を確認できる
- 健康状態を確認した
- 普段食べているエサを確認した
- 信頼できるショップから購入する
- 購入後に相談できる場所がある
- 継続的な飼育費用を考えている
- 長期間飼育する覚悟がある
- 自分が飼えなくなった場合についても考えている
すべて「大丈夫」と思えたなら、いよいよお迎えです。
リクガメを購入するときによくある質問
Q. リクガメは初心者でも飼育できますか?
リクガメは初心者でも飼育を始められる種類がありますが、種類によって必要な環境が異なります。
「リクガメだから簡単」と考えるのではなく、まず飼いたい種類について調べ、その種類に合った温度・湿度・照明・食事・飼育スペースを用意することが大切です。
初めて購入する場合は、購入前にショップや経験者へ相談してみるのもおすすめです。
Q. リクガメを購入するとき、どこを見ればいいですか?
まずは健康状態を確認しましょう。
目や鼻、手足、甲羅などに気になるところがないか確認し、動きや食欲についてもショップへ聞いてみてください。
ただし、見た目だけで健康状態を完全に判断することはできません。
少しでも気になることがあれば、スタッフに質問して納得したうえで購入しましょう。
Q. リクガメは購入してから飼育用品を買っても大丈夫ですか?
できればおすすめしません。
お迎えした直後は、リクガメにとって住み慣れた場所から新しい環境へ移動する大きな変化があります。
そこに飼育環境の準備不足が重なると、負担になる可能性があります。
お迎えする前に飼育環境を完成させ、温度や照明などが正常に動作することまで確認しておきましょう。
Q. リクガメを子どもへのプレゼントにしても大丈夫ですか?
リクガメは「おもちゃ」のように飽きたら終わり、というものではありません。
長期間にわたってお世話が必要になるため、子どもだけに責任を負わせるのではなく、家族全員で最後まで飼育できる環境があるかを考えることが大切です。
「子どもが欲しがっているから」だけではなく、将来、生活環境が変わった場合にも家族が責任を持って飼育できるかを考えてからお迎えしましょう。
Q. リクガメを購入するなら、安い個体を選んでもいいですか?
価格だけで選ぶことはおすすめしません。
価格には、種類や大きさ、血統、流通経路、飼育状態など、さまざまな要素が関係します。
安さだけを見るのではなく、健康状態や販売元、購入後のサポートなども含めて判断しましょう。
まとめ|リクガメは「買う」のではなく「お迎えする」

リクガメを購入するときは、かわいい個体を選ぶことだけを考えてしまいがちです。
でも、本当に大切なのは、
「この子とこれから長く一緒に暮らせるだろうか?」
と考えることだと思います。
今回紹介したポイントをもう一度まとめると、
- 自分の飼育環境に合った種類を選ぶ
- 健康で元気な個体を選ぶ
- エサをしっかり食べているか確認する
- 信頼できるショップから購入する
- お迎え前に飼育環境を準備する
- 継続的な飼育費用を考える
- 最後まで責任を持って飼育できるか考える
この7つです。
そして、最後に一番伝えたいこと。
リクガメは「買うもの」ではなく、**一緒に暮らす家族として「お迎えするもの」**だと思っています。
お迎えしたその日から、その子にとってはそこが一生を過ごす大切な場所になります。
だからこそ、購入前にしっかり考えて、準備して、納得したうえでお迎えしてあげてください。
どんな生き物も、一度きりの大切な命です。
リクガメをお迎えする人も、リクガメ自身も、どちらも幸せに暮らせる。
そんな出会いが一つでも増えてくれたら嬉しいです。
1匹でも多くのリクガメが、人間と一緒に生涯仲良く暮らせますように♡